
日経平均、さすがに高すぎん?
先月『日経平均続伸、終値2万6537円 29年半ぶり高値更新』というニュースが話題になりました。12月はこの高値圏を維持しています。3月の暴落時の1万6000円台からは全く予想してなかった状況ですよね

周りではボーナスカットされたり、事業が立ち行かなくなったりして苦労している人が多くて、実感とかけ離れすぎてる気がするんだけど・・・

コロナウイルスも年末に拡大してきてるし、なんだか不安だわ

株価の上昇要因トピックス
株価が上がってる理由は、いちようあります。
・コロナウイスルのワクチン承認
・全世界規模での金融緩和
株価の値というのは、数年後を見込んでいるといわれています。ですので、ワクチンが出来たことによって、感染拡大は収まり経済活動はいずれ元に戻るだろう・・・と見ているんですね。
また、日米欧ではこれまでにない規模での金融緩和策が打ち出されています。先日のニュースでも、日本の2021年度予算案が閣議決定され、106兆円のうち5兆円がコロナ対策予備費として充てられています。借金してお金をじゃぶじゃぶ刷っているのでお金の価値が下がり相対的に株価が上昇しているということです。
よくわかる国の予算 終わらぬ危機モード106兆円
一般会計の歳出総額は106兆6097億円と、当初予算ベースで3年続けて100兆円を超えます。国会の議論を経ずに使途を決められる予備費をコロナ対策として5兆円計上し、これにより当初予算の規模が大幅に膨らみました。社会保障や防衛の費用は過去最大を更新します。20年度予算は当初102.7兆円でしたが、コロナ対策などの補正で175.7兆円まで積み上がりました。
日本経済新聞 https://vdata.nikkei.com/newsgraphics/government-budget/

日経平均の決め方が、実態との乖離を生み出している!!
これだけ乖離している原因は、『日経平均株価指数』という相場指標にあります。
日経平均とは、東証1部に上場されている約2,000銘柄のうち、代表的な225銘柄の株価を平均したものです(戦後1949年の採用銘柄の単純平均株価176円21銭からスタート)。
日本を代表する最もメジャーな株式指数で、日本の株式市場全体の値動きを知る上で世界中の投資家が参考にしている。海外ではNIKKEI225と表記されたりします。
値がさ株(株価の高い銘柄)の影響力が非常に高い。
ここで、日経平均を視覚的にわかりやすく表記した『ヒートマップ』というものを紹介します。

面積が大きいほど日経平均の構成比率が高く、その株が値上がりしていれば赤色に、値下がりしていれば緑色に表記されます。このマップ内に225銘柄が表記されているはずなんですが…UNIQLOを展開するファーストリテイリングや、ソフトバンクグループがかなりの割合を占めていることがわかりますし、しっかり名前が読み取れるのが上位20~30銘柄程度とかなり偏っています。

構成比率を数字で下表になります。なんと、ファーストリテイリングだけで11%、上位5銘柄(日経5)だけで30%、上位15銘柄(日経15)で50%を超える構成比率となってしまうんです!

構成比率の小さい銘柄の値動きって日経平均の数字上ほとんど影響がないんですよねぇ。

好調なのは上位5銘柄、NIKKEI5だけ!?
第一生命経済研究所から発信されているマーケットニュースではこんな記事がありました。
第一生命経済研究所 調査研究本部 経済調査
記事から抜粋したNIKKEI5と、その他NIKKEI220のチャートを見ると・・・


爆上げしてるの、日経5だけ!?この30年ぶりの株高っていったい・・・?
これを見ると、ほとんどの企業でまだまだ経済的に厳しいということがわかり、実感と合う感じになりましたね。

日経平均という株価指数の特徴を理解しよう
日経平均という株価指数の特徴もよく理解すればチャートの見え方が変わりますし、その他のチャート(TOPIXやJPX日経インデックス400)の持つ意味がわかりますね!
【日経平均】
・日本を代表する株価指数は『日経平均株価(日経225)』
・採用銘柄のうち、構成比率の高い5銘柄(日経5)が占める比率は30%
・実際の株価は、日経5が絶好調、日経220は回復しきってない
ということは、、、私のような高配当株投資家さんは、
『まだ割安に隠れている高配当銘柄』を見つける余地はあるということですね。日本株は優れたETFがないので1株ずつ投資可能なSBIネオモバイル証券での投資が圧倒的に使いやすいです。
来年はどういう市場になるか全く読めませんが、少しでもよい年になるといいですね!
それでは!

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