
保険大国ニッポン
皆さんは、保険加入していますか?
社会人になったら入るのが当然
結婚したら入るのが当然
こう教えられることが多いですし、
貯金だけだと何となく不安
このような考えが保険大国ニッポンを形成しています。
私も、就職時と結婚のタイミングで様々な保険に加入しました。
してしまいました・・・。
本当は、いらない保険
その後、正しい保険の知識を身に着けました。
両学長、FP2級取得、書籍etc…
保険の正しい役割は、「リスクの発生頻度は低いけど、発生したら損失が大きい場合に備える」ものです。それぞれの保険について、△のような認識が多いですが〇についてはまだまだ認識が低いのが現状です。
・貯蓄型生命保険
「△定期預金よりも高利回り高い、満期になるまでは」
「〇保証の薄い掛捨て生命保険とボッタクり投資信託!」
・個人年金保険
「△老後の備えになるし、節税対策にもなる」
「〇老後対策&節税対策は、NISA+iDeCoが圧倒的優位」
・医療保険、がん保険
「△もしもの時のために必要…かも」
「〇公的保険で十分手厚く保障されている」
貯蓄型生命保険の解約
そして、「解約すると元本割れする貯蓄型生命保険」が保険のラスボスです。
元本割れを覚悟で解約して、そのお金を投資に回すべきなのか元本割れしない満期まで我慢すべきなのか
たとえ頭の中では「不要だ!」「解約すべき!」とわかっていても、なかなか決断出来ないものですよね。私も両学長の動画を見てからも1年間くらい悩んでました。笑
解約と継続、個人的判断法
そしてついに、自分の頭で決断しました!
その判断基準について書いていこうと思います。
私と妻で2つの貯蓄型生命保険加入しておりました。
貯蓄型保険A(妻)結婚時に加入
貯蓄型保険B(ヤマブキ)就職時に加入
【解約or継続の判断のための準備】
・保険料支払額、加入期間、満期までの期間を確認
・現在の支払累計額と解約返戻金の確認
・満期の支払累計額と解約返戻金の確認
・現在の解約返戻金を元手に、保険料支払額と同額で資産運用したシュミレーション※FP知識を駆使
終価係数で解約返戻金を元手にシュミレーション
年金終価係数で保険料支払額を同額を積立額としてシュミレーション
・上記をもとに、保険解約するか継続するかの判断をする

貯蓄型生命保険A(解約)
保険料支払額87,700円/年
加入期間6年、満期まで15年
現在の支払累計額 527,000円
現在の解約返戻金 361,000円
→166,000円の損失
満期時の支払累計額 1,755,000円
満期時の解約返戻金 1,972,000円
→217,000円の利益
そこで現在の解約返戻金を元手に利回り3%で15年運用すると
元金×終価係数+積立額×年金終価係数
15年後の累計額は、2,193,570円となります。
※満期時の解約返戻金よりも20万円以上プラス
利回り3%はかなり安全を見た試算ですがそれでもプラスでした。
長期運用では利回り7%が一般的な認識で、
その場合の累計額は、3,199,812円!
いま解約して16万円の損失になったとしても、
ちゃんとした投資をすれば120万円もプラスになるんですね。
投資は投資、貯金は貯金です。いかに、貯蓄型保険が手数料でぼったくっているかがわかります。
てなわけで、貯蓄型生命保険Aは迷わず解約しました。
貯蓄型生命保険B(継続)
保険料支払額95,400円/年
加入期間11年、満期まで5年
現在の支払累計額 1,050,000円
現在の解約返戻金 816,000円
→234,000円の損失
満期時の支払累計額 1,431,000円
満期時の解約返戻金 1,672,000円
→241,000円の利益
現在の解約返戻金を元手に利回り3%で5年運用すると
元金×終価係数+積立額×年金終価係数
5年後の累計額は、1,452,223円となります。
※満期時の解約返戻金よりも20万円以上マイナス
長期運用では利回り7%としても、
5年後の累計額は、1,693,493円で
満期時の解約返礼金と変わらない
さらに、下記のことを考慮
・保険料控除4万円が適用(所得税8,000円、住民税8,000円が毎年節税)
・預貯金(現金)は基礎生活費5年分以上を確保(すぐに現金化は必要ない)
この貯蓄型保険は継続して、5年後に解約することに決めました。

数字が分かれば判断しやすい
貯蓄保険A | 貯蓄保険B | |
現在の支払累計額 | 527,000円 | 1,050,000円 |
現在の解約返戻金 | 361,000円 | 816,000円 |
現在の収支 | ▲166,000円 | ▲234,000円 |
満期の支払累計額 | 1,755,000円 | 1,431,000円 |
満期の解約返戻金 | 1,972,000円 | 1,672,000円 |
解約返戻金元手に 3%運用した場合 | 2,193,570円 15年 | 1,452,223円 5年 |
解約返戻金元手に 7%運用した場合 | 3,199,812円 15年 | 1,693,493円 5年 |
判断 | 解約 NISA+iDeCo | 継続 5年後解約 |
人間は「得」することよりも「損」することの方に敏感ですが、こうやってシュミレーションしてみて数字で結果が出れば判断しやすいですよね。
「貯蓄型保険」の解約で悩んでいる方は、是非参考にしていただければ幸いです。

↑こういうのに引っかからないように!笑
コメント
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