この記事ではUberEats配達員が、確定申告書、決算報告書を作成するためのファーストステップとして、売上パターン別に仕訳の方法を解説します。UberEatsで初めて確定申告する方にもわかりやすいよう、私の具体例も踏まえて紹介しています。この確定申告を乗り越えて、個人事業主として、さらに一歩進んでいきましょう!
UberEats✕確定申告
今年も確定申告シーズンになってきましたね!
普通のサラリーマンにとっては、「確定申告」って何それ美味しいの??という状態ですが、去年から副業解禁となったため、今年が初めての確定申告という方も多いのではないでしょうか?
特に話題になった「UberEats」、手軽に始められることで配達員が急増しました。
私も「副収入獲得」「健康のための有酸素運動」のために去年スタートし、毎月コンスタントに収入を得ることが出来ています。体重も8kgも減りました。
UberEatsで獲得した収入は『確定申告が必要』です。(配達員はUberに直接雇われているわけではなく、業務委託を受ける「個人事業主」になるためです。)
確定申告はざっくり次の3ステップとなります。
①売上や経費など、個々のお金の出入りを記録する(『仕訳』)
②『仕訳』をもとに決算書を作成する。
③確定申告書を作成する
①の『仕訳』が作業の大半を占めていきます。特に、初めての確定申告という方は、ここで躓く方が多いと思います。私も、作成途中に分からな過ぎて発狂寸前でした笑
各パターンに分類して仕訳の書き方を紹介していきましょう。

UberEats売上の仕訳、記帳方法
仕訳とは、簿記上のお金の出入りを記録することです。
UberEatsは毎週月曜日の4時に、前週月曜~日曜の売上が確定します。(日々取引すべて記録するのは流石に難しいので、1週間分をまとめて良いとされています。)

もしも現金払いOFFならば、お金の出入りは「Uber」-「配達員」間のみなので、スマホアプリで確認できる金額がそのまま使えます。
しかし、現金払いONにした場合、お金の出入りは「Uber」-「配達員」-「注文者」の3者となり、記帳方法が複雑になります。この記録はスマホアプリでは確認できません。
必要な情報を得るための下準備をしましょう。
まずは、Uberブラウザにログインして「明細」をクリック

すると、下図のような画面になるので、①⇒②の操作で週ごとの明細を表示します。

この支払明細をもとに、地道に仕訳していきます。



パターン①クレカ払いのみ
現金払いをOFFにしている場合は、最もシンプルな仕訳になります。
例えば、月曜日に売上10,000円確定し、火曜日に銀行口座に入金された場合、

という記載になります。
明細書でいうと、「支払い」と「売り上げ」が一致しています。
ちなみに、プロモーションとかチップとか細かい分類も不要で、
明細に記載されている「売り上げ」が報酬額としてよいです。

パターン②クレジット+現金払い(売上>受け取った現金)の場合
現金払いをONにして、配達時に現金を受け取った場合で、
配達の売上よりも受取現金が少ない場合。
売上高=受け取った現金+Uberからの入金(売掛金) となります。
入金は、現金分を差し引いた額になるので下記のように記載します。
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明細書(具体例)では下記の箇所を記録します。

パターン③ ②+Uberに支払いした場合
現金払いをONにして、配達時に現金を受け取った場合で、
配達の売上よりも受取現金が多い場合。
売上高+Uberへの支払い(未払金)=受け取った現金 となります。
未払金は、Uberに支払った金額です。
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明細書(具体例)では、この部分ががいとうします。
日本語がわかりにくいですが、「受け取り額:未払金の回収」に記載されている金額が、配達員がUberにクレジットで支払った金額ということになります。

パターン④ ②+来週の売上と合算する場合
現金払いをONにして、配達時に現金を受け取った場合で、
配達の売上よりも受取現金が多い場合。
売上高+翌週へ繰り越す金額(預り金)=受け取った現金 となります。
Uberに返すべきお金を預かっている状態ということですね。
この預り金は、
翌週の売上高=繰り越した金額(預り金)+翌週のUberからの入金(売掛金) となります。
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具体例は下記となります。「お取引後の残高」がマイナスとなり翌週の売上と合算されます。未払金は発生していません。

翌週の明細では、この5049円が繰り越されます。

この例だと、さらに繰り越されていて超ややこしいです。
確定申告でこんなことになるなんて知らなかったんで・・・苦労します笑
パターン⑤ ③+報酬も受け取った場合
どんどん、ややこしくなってきました。
配達時に現金を受け取り、途中でUberに送金。
その後も配達を続け、最終的に売掛金が発生する場合。
売上高+Uberへの支払い(未払金)=受け取った現金+Uberからの入金(売掛金) となります。
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仕訳がややこしくなるので、現金を多く受け取った場合は、売上が確定する直前(日曜日の配達が終わった後)にUberに入金するのが良いと思います。
具体例はこんな感じ。4つの項目を合わせるとちゃんと計算が合いますが、ややこしいです。

まとめ

UberEatsをきっかけに、初めて個人事業主として確定申告をする際には、どのような手順で仕訳をすればよいのか迷ってしまいますよね。
そもそも、仕訳、勘定科目、借方、貸方というのも簿記上の専門的な言葉になるので、意味がわからなくて戸惑ってしまいます。これは「簿記3級」の基本的な知識で、副業レベルの個人事業主にも必須教科となります。Uber事業者にも資格取得をおすすめします。
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確定申告は大変ですが、ひとつずつ少しずつ積み上げて完成させていきましょう!


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