8資産均等型の実際のバランス検証

eMAXSIS Slim バランス(8資産均等型)って?


つみたてNISAやiDeCoで「バランス型ファンド」を選ぶ方が増えています。
それは、初心者でも投資の基本となる『分散に利いたポートフォリオになる』と思われているためです。代表的な【eMAXIS Slim バランス『8資産均等型』】について色々な意見はあるものの根強い人気です。

これひとつで8つの資産に分散投資ができるなんて簡単!

手数料も0.154%と低くて魅力的!
一見するとバランス良さそうに見えますが・・・!?
実際のところはどうなのか、詳しく検証したいと思います。

8つの投資対象について

それぞれ12.5%ずつの比率で分散されています。
各投資対象について見てみましょう。
≒eMAXSIS Slim 国内株式(TOPIX)/管理費用0.154%
日本株100%(TOPIX連動)


暴落時は変動大(リスク大)
国内株式の成長性は△
≒eMAXSIS Slim 先進国株式インデックス/管理費用0.1023%
①米国株70.4%、②イギリス5.4%、③フランス株3.8%



暴落時は変動大(リスク大)
米国株は成長性◎、欧州は○
≒eMAXSIS Slim 新興国株式インデックス/管理費用0.187%
①中国株40.7%、②台湾株12.3%、③韓国株11.8%



暴落時は変動大(リスク大)
新興国株は成長性もリスクも。
中国はコロナ禍でもプラス成長

≒eMAXSIS Slim 国内債券インデックス/管理費用0.132%
日本債券100%




ほとんど変動なし(リスク最小)
格付けA以上が99.6%
≒eMAXSIS Slim 先進国債券インデックス/管理費用0.154%
①米国債券43.7%、②フランス債券9.9%、③イタリア債券9.3%




価格変動は少ない(リスク小)
格付けA以上は83.1%
≒eMAXSIS 新興国債券インデックス/管理費用0.66%
①メキシコ債券9.6%、②インドネシア債券9.4%、③タイ債券8.9%




債券だけど株式並みに変動がある(リスク大)
格付けA以上40.8%、BB以下が18.1%

≒eMAXSIS 国内リートインデックス/管理費用0.44%
国内リート100%



株式以上に変動大、戻りが弱い(リスク大)
今後の成長は微妙?
≒eMAXSIS Slim 先進国リートインデックス/管理費用0.22%
①米国リート 73.6%、②オーストラリア7.3%、③イギリス5.4%



株式以上に変動大、戻りは弱い(リスク大)
今後の成長性はある

株式がリスクが大きいことは理解していたけど、
新興国債券やリートもリスク資産なんですね

8資産 検証と考察

①~⑧をまとめると下表のようになりました。

・リスクの大きい資産が75%を占める
・日本資産の比率が37.5%と高すぎる
・米国株比率が8.8%と低すぎる。成長を十分享受できない
※世界の株式市場の中心は圧倒的に米国
・中国株比率が5%以上
・新興国債券は株式並みにハイリスク
※南アフリカやコロンビアなどちょっと怖い
・REIT比率が25%と高い
※8資産均等型の戻りが弱いのはREITが要因
・新興国債券や国内リートは個別で買うより手数料が安い
ヤマブキ的結論

最初は分散が利いていて、iDeCoの中心に据える予定でしたが、細かく調べてみると想像以上にリスク資産が多く、バランスもいびつに感じました。
ただ、将来何が起こるかは誰にも予想は出来ないため、個別だと手数料が高くなるリート資産や新興国債券を組み入れたいという方には適したファンドになると思います!
それぞれのリスク許容度に合わせて、選択していきましょう!オリジナルポートフォリオを組むのが良いのではないかと感じました。


コメント
[…] eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)でポートフォリオ完成?本当にバランス… […]
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